自分の論文をOpenRIでチェックすると何が起きるか
OpenRIにPDFまたはテキスト原稿を渡すと、採否判定や不正断定ではなく、機械的に再確認できるfindingを返します。 同時に、Codex/Claude等のAI reviewerが人間査読の論点を分野非依存・証拠優先・忖度なしで見るための ai_review_protocol も返します。
PDFの場合
- サーバー側でPDF本文を抽出します。
- 抽出テキストに対して、p値再計算、GRIM風の平均値/n整合性、透明性項目、引用/DOI、prompt injection、重複表現、rulesetなどを検査します。
- PDFそのものに対して、白色文字、極小フォント、ページ外配置などの不可視/隠しテキスト候補を検査します。
- 結果はWeb UIとAPIの同じJSON reportで確認できます。
スキャン画像だけのPDFや、本文抽出できないPDFは現時点では検査できません。その場合はOCRを先に通すか、本文テキストも併せて入力してください。
出る結果
score: 0-100の目安です。低いほど人間確認が必要です。passed: 既知の機械検査で問題が見つからなかった項目です。warning: 不足・不整合・未実装範囲など、確認すべき項目です。failed: p値不整合や隠し指示など、重大な再確認対象です。skipped: ネットワーク検査やPDF専用検査など、条件不足で走らなかった項目です。evidence: 原稿中の該当引用、行番号、再計算値、検出パターンなどです。ai_review_protocol: AI reviewer role、universal review dimensions、coverage blocker、AI開発前提のテスト設計です。
現時点で検出できる代表例
t(58) = 2.15, p = 0.003のような報告p値を再計算し、実際のp値との差を示します。M = 2.34, n = 17のような平均値/n表記が、整数項目の平均としてあり得るかを確認します。- ethics、data availability、code availability、conflict of interest、fundingの記載漏れ候補を出します。
- placeholder DOIや参考文献セクション不足を検出します。
Ignore previous instructionsのようなLLM査読操作の隠し指示を検出します。- PDF内の白色文字・極小フォント・ページ外テキストを検出します。
Web UIでの使い方
- http://127.0.0.1:5173/ を開きます。
PDF / text uploadでPDFを選択します。Run PDF/Fileを押します。- Findings Summary、Review Checks、Evidenceを確認します。
APIでの使い方
curl -X POST http://127.0.0.1:8008/api/runs/upload \
-F [email protected] \
-F strictness=standard
PDFではなくテキストを直接送る場合:
curl -X POST http://127.0.0.1:8008/api/runs \
-H 'Content-Type: application/json' \
--data '{"title":"paper","manuscript_text":"Results\n t(58) = 2.15, p = 0.003.","strictness":"standard"}'
注意
OpenRIは「不正です」と断定しません。あくまで、査読者や著者が確認すべき場所を証拠付きで出すテストランナーです。特にp値、引用、透明性項目、PDF不可視テキストは、原稿の文脈や分野ルールに応じて人間が最終確認してください。 ただし、ai_review_protocol.strictness_policy は、著者名、所属、評判、流行テーマによる好意的な閾値変更を禁止します。skipped や未対応領域は安全ではなく、coverage blockerとして扱ってください。